これから軽貨物を始める方へ!車を購入?リース?どっちがおすすめか徹底解説
- エンプロイーズワン
- 6月25日
- 読了時間: 14分
「よし、軽貨物ドライバーとして独立するぞ!」
そう決意したあなたが、最初に向き合う大きな壁。それは「仕事で使う車をどうやって用意するか?」という問題ではないでしょうか。
軽貨物事業において、車は単なる移動手段ではありません。あなたと共に現場を駆け巡る「相棒」であり、売上を生み出す「事業の核」となる大切な存在です。
この大切な相棒を手に入れる方法には、大きく分けて「購入」と「リース」の2つの選択肢があります。
「新車や中古車を買うべき?」「それともリースの方がお得なの?」「初期費用はどれくらい違うんだろう…」「維持費を考えるとどっちがいいんだろう…」
そんな疑問や不安で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いはずです。
そこでこの記事では、これから軽貨物事業を始めるあなたのために、車の「購入」と「リース」それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較・解説していきます。
先にこの記事の結論からお伝えします。それは、「最初は『リース』で堅実にスタートし、事業が軌道に乗って『この仕事でやっていく!』と覚悟が決まったら『購入』を検討する」という選択です。
なぜこの結論に至るのか、その理由をじっくりと解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたの進むべき道が明確になっているはずです。
1. なぜ車の選択がそれほど重要なのか?
本題に入る前に、なぜ軽貨物事業において車の選択がこれほど重要なのかを再確認しておきましょう。
車は「動くオフィス」であり「生産設備」軽貨物ドライバーにとって、車は仕事の拠点です。1日の大半を過ごす空間であり、荷物を運び、売上を生み出すための最も重要なツールです。車の性能や状態が、あなたの仕事の効率、ひいては収入に直接影響します。
車のトラブルは収入の停止を意味するもし走行中に車が故障してしまったらどうなるでしょうか?その日の配送はストップし、お客様や荷主様に多大な迷惑をかけてしまいます。修理期間中は仕事ができず、収入はゼロ。それなのに修理費用という大きな出費が発生します。信頼もお金も失いかねない、これが軽貨物事業における車両トラブルの怖さです。
だからこそ、「どの車を選ぶか」そして「どのような方法で手に入れるか」は、事業の成功を左右する極めて重要な経営判断なのです。
2. 「購入」のメリット・デメリットを徹底解説!
まずは、多くの人がイメージしやすい「購入」について見ていきましょう。自分の車を持つ、という響きには憧れがありますよね。
【購入のメリット】
最大のメリットは、ローンを完済すれば車が完全に自分のもの(資産)になる点です。リースのように月々の支払いに追われることなく、維持費だけで車を保有できます。大切に乗れば、事業を辞める際に売却して現金化することも可能です。
自分の所有物ですから、車のカスタマイズは自由自在です。荷室に棚を取り付けて作業効率を上げたり、ボディに屋号のステッカーを貼って宣伝したりと、自分好みの「仕事仕様」に仕上げることができます。この自由度の高さは、購入ならではの魅力です。
リース契約にありがちな「走行距離制限」がありません。軽貨物ドライバーは1日に100km以上走ることも珍しくなく、走行距離を気にせずに仕事を受けられるのは大きなアドバンテージです。長距離のチャーター便など、高単価な案件にも積極的に挑戦できます。
5年、7年、10年と長く乗り続けることを前提とすれば、リースよりも総支払額は安くなるケースが多いです。一度購入してしまえば、あとは税金やメンテナンス費用といった維持費のみになるため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れています。
【購入のデメリット】
購入の最大の壁が、この初期費用です。新車であれば100万円以上、中古車でも数十万円の車両本体価格に加え、登録諸費用、各種税金、初年度の保険料など、まとまった資金が必要になります。事業開始前に大きな出費となるのは、かなりの負担です。
車検費用、毎年の自動車税、任意保険料、オイル交換などのメンテナンス費用は、すべて自分で管理し、支払わなければなりません。特に怖いのが、エンジンやエアコンの故障といった予期せぬトラブルです。修理に数十万円かかることもあり、事業が軌道に乗る前の不安定な時期にこのような出費があると、一気に資金繰りが悪化するリスクを抱えることになります。
中古車探しやディーラーとの交渉、見積もりの比較、ローンの審査、名義登録、黒ナンバーの取得、保険の選定・加入など、車を手に入れるまでには多くの手間と時間がかかります。本業の準備と並行してこれらを進めるのは、想像以上に大変な作業です。
事業用として車を購入した場合、経費の計上が少し複雑になります。特に「減価償却」という会計処理が必要です。これは、車両の購入費用をその年の経費として一括で計上するのではなく、法律で定められた耐用年数(軽貨物車は4年)にわたって分割して経費計上していく方法です。簿記の知識がない初心者にとっては、少しハードルが高いかもしれません。
3. 「リース」のメリット・デメリットを徹底解説!
次に、近年注目を集めている「リース」について見ていきましょう。一言でいえば「月額料金で車を借りる」サービスです。
【リースのメリット】
リース最大のメリットは、なんといっても初期費用がほとんどかからないことです。頭金不要のプランが多く、登録諸費用なども月々のリース料に含まれているため、極端な話、貯金ゼロでも事業をスタートできます。開業資金を運転資金や生活費に回せるため、精神的な余裕を持って事業を始められます。
リース料には、車両代金だけでなく、契約期間中の自動車税、重量税、自賠責保険料などが含まれています。さらに、車検や定期メンテナンスの費用までコミコミの「メンテナンスリース」を選べば、突発的な出費の心配がほぼなくなります。毎月の支出が一定になるため、事業の資金計画が非常に立てやすくなります。これは、収入が不安定になりがちな開業当初において、絶大な安心感につながります。
車両の登録や税金の支払い、車検の手配といった面倒な手続きは、すべてリース会社が行ってくれます。中には、事業用である「黒ナンバー」の取得を代行してくれる会社もあります。あなたは車を受け取るだけで、すぐにでも仕事を始められるのです。本業に集中したい創業者にとって、この手軽さは大きな魅力です。
購入の場合と違い、減価償却のような複雑な計算は不要です。毎月のリース料を「リース料」や「賃借料」といった勘定科目で経費として計上するだけなので、会計処理が非常にシンプルです。確定申告の際の手間を大幅に削減できます。
【リースのデメリット】
リースはあくまで「レンタル」です。契約期間が満了すれば、車はリース会社に返却しなければなりません。どれだけ長く料金を払い続けても、車が自分のものになることはありません。(※契約終了時に買い取れるオプションがあるプランもあります)
車はリース会社からの借り物なので、原則として改造や大きなカスタマイズはできません。契約終了時には「原状回復」して返却するのが基本です。棚の設置なども、事前にリース会社の許可が必要になるケースがほとんどです。
多くのリース契約には、月間や年間の走行距離に上限が設けられています(例:月間2,000kmなど)。この上限を超えてしまうと、超過料金を請求されることがあります。自分の働き方と、リース会社の走行距離制限がマッチしているかを事前にしっかり確認する必要があります。
「事業がうまくいかないから辞めたい」と思っても、契約期間の途中でリースを解約することは原則できません。もし解約する場合は、高額な違約金(残りのリース料一括払いなど)が発生します。契約する際は、その期間走り切れるかを慎重に判断する必要があります。
リース料には、リース会社の利益や各種サービス料が含まれています。そのため、同じ期間乗り続けた場合の総支払額を比較すると、購入するよりも割高になるのが一般的です。
4.【シミュレーション】購入 vs リース、5年間の費用を比べてみた
言葉だけの説明ではイメージしにくいので、具体的な数字で比較してみましょう。
【条件】
車両: 軽バン(新車 / 車両本体価格130万円)
期間: 5年間(60ヶ月)
働き方: 平均的な稼働を想定
《購入の場合(銀行ローン利用)》
項目 | 金額(目安) | 備考 |
初期費用 | 約300,000円 | 頭金10万円 + 登録諸費用等20万円 |
ローン月額 | 約21,700円 | 120万円を金利3%, 60回払いで計算 |
維持費(月額換算) | 約16,000円 | ・自動車税(年5,000円) <br>・任意保険(年80,000円) <br>・車検(2年で8万円→年4万円) ・メンテ費(年6万円) これらを月額換算 |
月々の実質負担 | 約37,700円 | ローン + 維持費。※これに加えて突発的な修理費用がかかる可能性あり |
5年間の総支払額 | 約2,562,000円 | 初期費用30万 + (月37,700円 × 60ヶ月) |
購入のポイント:
最初に30万円というまとまった資金が必要。
月々の支払いはローンと維持費で約3.8万円。ただし、これはあくまで順調だった場合。タイヤ交換(約3万円)やバッテリー交換(約2万円)、万が一の故障(数万~数十万円)があれば、負担はさらに増える。
5年後には車が自分のものになり、売却すればいくらかのお金が戻ってくる可能性がある(例:30万円で売却できれば実質負担は226万円程度)。
《リースの場合(メンテナンスリース)》(※料金は一例です)
項目 | 金額(目安) | 備考 |
初期費用 | 0円 | 頭金・諸費用不要 |
月額リース料 | 約40,000円 | 車両代、税金、保険、車検、定期メンテナンスが全て込み。 |
月々の実質負担 | 約40,000円 | これ以外の大きな車両費は原則発生しない(消耗品の一部や超過料金を除く) |
5年間の総支払額 | 2,400,000円 | 月40,000円 × 60ヶ月 |
リースのポイント:
初期費用ゼロでスタートできる。
毎月4万円を支払えば、車の心配事はほぼなし。急な出費のリスクが極めて低い。
総支払額だけ見ると購入と大差ないように見えるが、こちらは「安心料」込みの価格。
5年後、車は返却するため手元には何も残らない。
5.【結論】なぜ最初は「リース」が圧倒的におすすめなのか?
シミュレーションも踏まえて、この記事の結論を改めて深掘りします。なぜ、軽貨物"初心者"には購入ではなくリースがおすすめなのでしょうか。その理由は3つあります。
理由①:事業の「不確実性」に柔軟に対応できるから
軽貨物の仕事は、始めてみないと分からないことがたくさんあります。
「思っていたより体力的にきつい…」「安定して仕事がもらえるか不安…」「この働き方が自分に合っているか分からない…」
誰もが最初はこのような不安を抱えています。そんな不確実な状況で、いきなり100万円以上の借金を背負い、高額な初期費用を支払ってしまうのは、あまりにもリスクが高すぎます。
もし事業がうまくいかず、1年で撤退することになったらどうでしょう。購入した場合、手元には多額のローンと価値が下がった車だけが残ります。
一方、リースであれば、初期投資がないため金銭的なダメージを最小限に抑えられます。(※契約期間の縛りはあります)リースは、いわば「軽貨物事業のお試し期間」として、低リスクでこの世界に挑戦するための、最も賢い方法なのです。
理由②:開業当初の「キャッシュフロー」を守れるから
事業を始めたばかりの頃は、まだ収入も安定しません。そんな時期に最も大切なのが「キャッシュフロー(手元資金の流れ)」です。
購入の場合、最初に数十万円の資金が消え、さらにいつ発生するか分からない修理費用のリスクを常に抱えることになります。もし開業3ヶ月目にエンジンが故障し、30万円の修理費が発生したら…?収入が少ない中でこの出費は致命傷になりかねません。
メンテナンスリースであれば、月々の支払いは完全に固定。突発的な出費がないため、キャッシュフローの悪化を防ぎ、安心して事業計画を立てることができます。手元に残した資金は、生活費や、万が一仕事が少ない月の補填に使うことができます。この「お金の安心感」は、事業を続ける上で何よりの精神安定剤になります。
理由③:面倒なことから解放され、「本業」に集中できるから
初心者のうちは、覚えることが山積みです。効率的な配送ルートの構築、荷物の安全な積み方、顧客とのコミュニケーション、日々の売上管理…。
そんな中で、車のコンディションに気を配り、オイル交換の時期を管理し、税金の支払いや車検の手配をするのは、想像以上に負担です。
リースであれば、そういった車両管理の大部分をアウトソーシング(外注)できます。あなたはただ、日々の運転と、リース会社が指定する定期メンテナンスに車を持ち込むだけでOK。解放された時間と労力を、「どうすればもっと稼げるか」という、ドライバーとしての本質的な業務に集中投下できるのです。
6. 「リース」から「購入」へ!ステップアップのタイミングとは?
「じゃあ、ずっとリースのままでいいの?」と思うかもしれません。そんなことはありません。リースで事業をスタートし、経験を積んだ先には、「購入」という選択肢が輝き始めます。
では、どのタイミングでリースから購入へステップアップするのが良いのでしょうか。目安は以下の通りです。
毎月の売上・利益が安定した時「このくらい稼働すれば、毎月〇〇万円の利益は固いな」という感覚が掴め、実際に安定した収入を得られるようになった時が最初のサインです。
1年〜2年、事業を継続できた時この仕事の良いところも悪いところも理解し、「自分はこの先も軽貨物ドライバーとしてやっていくぞ!」という強い覚悟と自信が芽生えた時。
まとまった自己資金が貯まった時リースで堅実に事業を運営し、購入に必要な初期費用や、当面の維持費をまかなえるだけの自己資金が貯まった時。リースの契約満了のタイミングなどに合わせて購入を計画するのがスムーズです。
事業拡大を考え始めた時「もっと稼ぐために、走行距離を気にせず長距離の仕事も受けたい」「自分仕様にカスタマイズした車で効率を上げたい」といった、より高いレベルを目指したくなった時も、購入を検討する絶好の機会です。
リースでリスクを抑えながら経験と資金を蓄え、満を持して自分の城(=車)を手に入れる。これが、軽貨物事業における最も理想的な成功へのステップです。
7. 後悔しない!リース会社・車の選び方
最後に、実際にリースを検討する際の具体的なポイントを解説します。
リース会社選びのポイント
軽貨物専門のプランがあるか?:黒ナンバー取得代行や、軽貨物に適したメンテナンス内容になっているかを確認しましょう。
メンテナンスの範囲は?:オイル交換だけでなく、タイヤやバッテリーといった消耗品の交換まで含まれているか。範囲が広いほど安心です。
走行距離制限は適切か?:自分の想定する稼働スタイル(例:宅配メイン、チャーター便メインなど)で、距離がオーバーしないかを確認。少し余裕のあるプランを選びましょう。
契約満了時の選択肢は?:返却だけでなく、「再リース」や「買取」といった選択肢があるかも確認しておくと、将来の計画が立てやすくなります。
必ず複数の会社から相見積もりを取る!:同じ車種でも会社によって月額料金やサービス内容が異なります。最低でも2~3社から見積もりを取り、じっくり比較検討しましょう。
車種選びのポイント
代表的な車種:スズキ「エブリイ」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」、ホンダ「N-VAN」が3大巨頭です。燃費、荷室の広さ、運転のしやすさなど、それぞれの特徴を調べてみましょう。
AT車かMT車か:都心部でのストップ&ゴーが多い場合は、断然AT車が楽です。燃費や車両価格はMT車に分がありますが、疲労度を考えるとAT車がおすすめです。
荷室の広さと形状:自分が主に扱う荷物の種類をイメージしましょう。背の高い荷物が多いならハイルーフ、重い荷物が多いなら床が低いN-VANなど、用途に合わせて選ぶのが重要です。
まとめ:あなたの軽貨物ライフ、賢いスタートを切ろう!
今回は、軽貨物を始める際の「購入」と「リース」について徹底解説しました。
購入は、資産になり、カスタマイズも自由で、長期的には割安になる可能性があるが、高額な初期費用と突発的な出費のリスクを伴う「ハイリスク・ハイリターン」な選択。
リースは、資産にはならないが、初期費用ゼロで始められ、月々の支払いが安定し、面倒な管理も不要な「ローリスク・ローリターン」な選択。
どちらが良い・悪いという話ではありません。しかし、これから軽貨物の世界に飛び込む"初心者"のあなたにとっては、まず事業を安定させ、継続していくことが最優先課題です。
そのために、
まずは「リース」で初期投資とリスクを最小限に抑えてスタートする。
事業運営に集中し、仕事のノウハウと運転資金を蓄える。
事業が軌道に乗り、続ける覚悟が決まったら、満を持して「購入」を検討する。
このステップが、失敗のリスクを限りなく減らし、成功への道を着実に歩むための、最も賢明な戦略だと断言します。
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